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英語コーチングの教育訓練給付金|最大10万円の条件と、受け取れないケース。会社の補助と併用すると減る

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執筆ベン弁護士・英検1級・UK育ち

本記事には広告を含みます。制度の内容は厚生労働省のサイトで、各社の対象コースは公式サイトで、いずれも2026年11月3日に確認したものです。運営者が実際に受講したサービスではありません。本記事は制度の一般的な説明であり、個別の受給可否についての助言ではありません。ご自身が対象になるかは、住所を管轄するハローワークでご確認ください。

英語コーチングの広告では、「教育訓練給付で最大10万円」という言葉をよく見かけます。ただ、この10万円は、申し込んだ時点で割り引かれるお金ではありません。 受講料はいったん全額払い、修了の条件を満たしたあとで、自分でハローワークに申請して戻ってくるお金です。

途中でやめたり、修了の条件を満たせなかったりすると、支給されません。また、会社の補助を使っている場合は、その分だけ給付額が減ります。

この記事では、厚生労働省の情報をもとに、制度の条件と、受け取れないケースを整理します。

教育訓練給付金は、修了後に戻ってくる20%

英語コーチングで使われるのは、主に「一般教育訓練給付金」です。 厚生労働省によれば、支給額は教育訓練経費(入学料と受講料。最大1年分)の20%で、上限は10万円とされています。20%にあたる額が4,000円を超えない場合は、支給されません。

流れは次のとおりです。

  1. 厚生労働大臣が指定した講座(対象コース)に申し込み、受講料を全額払う
  2. コースを受講し、スクールが定める修了の条件を満たす
  3. 修了した日の翌日から原則1か月以内に、自分でハローワークに申請する
  4. 支給が決まると、指定した口座に振り込まれる

たとえばプログリットの3ヶ月コースは、入会金を含めて632,500円です(2026年10月11日に公式サイトで確認)。20%は126,500円なので、上限の10万円が支給される計算になります。ただし、申込の時点で払うのは632,500円です。給付金を前提に予算を組む場合も、まず全額を用意できるかを考える必要があります。

受給できる人の条件

給付金を受け取れるのは、雇用保険に一定期間加入している人(または、加入していた人)です。 厚生労働省のQ&Aによれば、条件は次のとおりとされています。

区分条件
在職中の人受講開始日に雇用保険の被保険者で、加入期間が3年以上(初めて給付金を受け取る場合は1年以上)
離職した人離職の翌日から受講開始日までが1年以内で、加入期間が3年以上(初めての場合は1年以上)
過去に受け取ったことがある人上記に加え、前回の給付金の支給日から、今回の受講開始日の前日までに3年以上たっていること

加入期間は、原則として同じ会社に雇われていた期間で数えます。転職している場合は、前の会社を辞めてから1年以内に次の会社で加入していれば、通算されるとされています。

自分が条件を満たしているかわからない場合は、受講を始める前に、ハローワークに「支給要件照会」をすることができます。電話での照会はできず、照会票を提出する形です。数十万円の契約を「給付金が出るはず」という前提で決めるなら、先に照会しておくほうが安全です。

受け取れない5つのケース

給付金でつまずきやすいのは、条件そのものより、「受け取れない場面」を知らずに契約してしまうことです。 公式の情報から読み取れる主なケースは、次の5つです。

1. 対象外のコースやプランを選んだ

給付金の対象は、厚生労働大臣が指定したコースだけです。 同じスクールでも、すべてのプランが対象になるわけではありません。

たとえばプログリットは、公式サイトによれば、対象はビジネス英会話コースとTOEIC L&R TESTコースです。料金表では、3ヶ月と6ヶ月が給付金の対象で、2ヶ月と12ヶ月は対象外となっています(2026年10月11日に確認)。プログリットの料金の全体は、プログリットの料金と返金保証で整理しています。

スパルタ英会話も、公式サイトによれば、厚生労働大臣指定講座を用意しているとされています。ただ、どのプランが対象かは、無料体験のときに確認する必要があります。公式サイトでは、給付制度を使いたい場合は無料体験のときに伝えるよう案内されています。

対象かどうかは、厚生労働省の「教育訓練給付制度 厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」でも調べられます。

2. 修了の条件を満たせなかった

給付金は「修了した人」に支給されるので、修了の条件を満たさないと受け取れません。 条件はスクールごとに決まっています。

プログリットの場合、公式サイトによれば、次の3つをすべて満たす必要があるとされています。

  • 面談の出席率が80%以上
  • 確認テストの到達度をクリアする
  • 受講の前後にテストを受ける

スパルタ英会話も、公式サイトによれば、レッスンの出席率などの条件を満たして修了した人に、申請に必要な書類が渡されるとされています。受講修了時にはTOEICを受けることになっています。

仕事が忙しくて面談を何度か休んだ、という理由でも、出席率が足りなければ給付金は出ません。申し込む前に、修了の条件が何で、自分の予定でそれを満たせるかを確認しておく必要があります。

3. 途中で解約した

途中で解約すると、コースを修了していないので、給付金は出ません。 給付金を前提に「実質51万円」と考えて契約しても、途中でやめれば、戻ってくるのは中途解約の返金だけです。

中途解約の返金の計算は、給付金とは別の話です。英語コーチングのような長期の契約では、特定商取引法で解約料の上限が決まっています。いくら戻るかの目安は、英語コーチングは途中でやめられるかと、中途解約の返金シミュレーターで確認できます。

4. 申請の期限を過ぎた

申請は、修了日の翌日から原則1か月以内に、自分でする必要があります。 スクールが代わりに申請してくれるわけではありません。修了するとスクールから修了証明書などの書類が渡されるので、それを持ってハローワークに申請します。

修了した直後は、ほっとして手続きを後回しにしがちです。修了日が近づいたら、申請の予定を先に入れておくのがおすすめです。

5. 会社の補助を使って、自分の負担がほとんどない

会社の補助を使っている場合、給付金は「自分で払った分」の20%になります。 ここは、知らずに申し込むと計算が狂いやすいところです。

厚生労働省のQ&Aでは、会社などから受講のための手当が出る場合、その額は教育訓練経費から差し引いて申請しなければならないとされています。割引制度を使った場合も、割引後の額が対象です。プログリットの公式サイトのよくある質問でも、会社が受講料の一部を負担している場合は、会社の負担額を差し引いた受講費の20%(最大10万円)になると説明されています。

先ほどの632,500円のコースで比べると、次のようになります。

ケース自分で払った額給付金(20%・上限10万円)
全額を自分で払う632,500円100,000円
会社が半分を補助316,250円63,250円
会社が全額を補助0円0円

会社の補助と給付金は「足し算」にはならず、会社が多く出すほど、給付金は小さくなります。

会社の補助と給付金、どちらを軸にするか

会社に英語学習の補助制度があるなら、まずそちらを使えるか確認するのが先だと思います。 私が前の職場でベルリッツに半年ほど通ったときは、会社の補助を使いました。そのときは、国の給付金のことは考えてもいませんでした。

2つの制度を比べるときのポイントは、次の2つです。

  • 使えるスクールの範囲:会社の補助は、会社が認めたスクールや内容(仕事に役立つかどうか)に限られることが多いです。給付金は、厚生労働大臣が指定したコースに限られます。行きたいスクールがどちらの対象になっているかで、使える制度が決まります
  • 手続きの手間:会社の補助は、社内の申請で済むことが多いです。給付金は、受講前の支給要件照会、修了の条件のクリア、修了後1か月以内のハローワークへの申請と、自分でやる手続きが続きます

会社の補助の条件や、英会話を経費にできるかは、英会話の費用は経費になる?で整理しています。

「給付金の対象だから選ぶ」はやめたほうがいい

給付金の対象かどうかは、スクールを選ぶ理由にはしないほうがいいと思います。 10万円は大きく見えますが、60万円前後の契約の中では、最後に戻ってくるおまけのような位置づけです。

それより大事なのは、そのスクールの内容が自分の目的に合っているか、そして最後まで続けられるかです。合わないスクールを給付金目当てで選ぶと、途中でやめたくなっても「やめたら給付金が出ない」と迷い、結果として時間もお金も失うことになりかねません。

英語コーチングそのものが自分に合うかの判断は、英語コーチングは意味ない?で書いています。各社の総額を給付金込みで比べたい場合は、英語コーチングの費用シミュレーターを使ってください。

給付金の対象コースがあるスクール

ここでは、公式サイトで給付金の対象コースがあると案内されているサービスを紹介します。どのプランが対象になるか、修了の条件は何かは、無料カウンセリングや無料体験のときに必ず確認してください。

自習の管理を任せたい場合:プログリット

プログリットは、専任のコンサルタントが毎日の学習を管理する英語コーチングです。公式サイトによれば、3ヶ月と6ヶ月のコースが給付金の対象とされています。オンラインで受講した場合も対象です。無料カウンセリングで、英語力の診断と学習計画の提案を受けられます。

プログリットの無料カウンセリングを公式サイトで見る

話す量を増やしたい場合:スパルタ英会話

スパルタ英会話は、コーチングに加えて、グループレッスンに通い放題の仕組みがあるサービスです。給付制度を使いたい場合は、無料体験のときに伝えるよう案内されています。料金と返金保証の条件は、スパルタ英会話の料金と全額返金保証で整理しています。

スパルタ英会話の無料体験レッスンを公式サイトで見る

まとめ

  • 一般教育訓練給付金は、入学料と受講料の20%(上限10万円)が、修了後に支給される制度です。申込時に払うのは全額です
  • 受け取れるのは、雇用保険の加入期間が3年以上(初めてなら1年以上)ある人などです。不安なら、受講前にハローワークで支給要件照会をします
  • 対象外のプラン、修了の条件を満たせない、途中で解約、申請期限切れのいずれかに当たると、受け取れません
  • 会社の補助を使うと、その分を差し引いた額の20%になります。会社の負担が大きいほど、給付金は小さくなります
  • 給付金の対象かどうかより、内容が合っていて最後まで続けられるかでスクールを選びます

給付金は、最後まで続けた人に戻ってくるお金です。申し込む前に「自分は対象か」「修了の条件を満たせるか」の2つを確認してから、契約を決めてください。